国立新美術館での「イヴ・サンローラン展」開催など、再び注目を集めているモードの帝王イヴ・サンローラン。こちらはムッシュサンローラン本人がイタリアのテーラーでオーダーし、着用していた私物のジャケットです。テーラーはミラノのフェルディナンドカラチェニ、世界最高峰のテーラーとして名高いカラチェニ一門に属し、ムッシュサンローランは自身が着用するスーツを専らこの店でオーダーしていたようです。ビスポークのチケットには、Yves Saint Laurentの名前がくっきりと残り、nov.94の記載があります。スタイルはムッシュサンローランが様々なシーンで好んで着用したピークドラペルのダブルブレスト、素材はオリーブグリーンのコットンですが、ヘビィウエイトの生地のため、ずっしりと重みを感じます。なお、同時期に同じテーラーで製作されたジャケットが、ノブクニタイシ(信國太志)さんのSNSで紹介されていました。